第3回 日本薬学教育学会大会 The 3rd Annual Meeting of the Japan Society for Pharmaceutical Education

大会長挨拶

第3回日本薬学教育学会大会開催にあたって

 

 日本薬学教育学会は、薬学教育に携わる会員の情報発信・共有の場を提供し、サイエンスとしての「薬学教育学」の確立、薬学教育に関する研究の発展・充実、そして薬学教育のさらなる向上を目指して2016年8月に設立されました。本学会主催の学術集会である第1回大会は2016年8月に「薬学教育の原点」をテーマとして京都薬科大学で、そして第2回大会は2017年9月に「教育のアウトカムを測る」をテーマとして名古屋市立大学で開催されました。いずれの大会も参加者は600名を超え、学会設立の目的にかなった活気あふれる大会となりました。

 さて、第3回大会は2018年9月1日(土)・2日(日)に、昭和大学旗の台キャンパス(東京都品川区)で開催致します。日本薬学教育学会は2018年に一般社団法人となる準備を進めており、第3回大会は法人となって初めての、そして天皇の退位に伴う改元により“平成”最後の大会となります。国内では少子高齢化が進む一方、ICT、人工知能、ロボットなどの技術革新が進んでおり、人材養成を担う教育も変革のときを迎えています。そこで、第3回大会のテーマは「教育で“未来”を創る」としました。「教育を通じてどのような“未来”を創造するか」、講演・シンポジウム・一般演題・ワークショップ等を通じて参加者が議論を交わす場を提供したいと思います。

 大学教職員をはじめ、薬剤師、学生(学部、大学院)、病院・薬局・企業の教育研修担当者など、広く薬学の教育に携わる関係者が本大会に参集し、“未来”像を共に描き、教育で創る“未来”について活発な議論が展開されることを期待しています。

 最後になりますが、開催校となる昭和大学は1928年創立の医系総合大学で、2018年に創立90周年を迎えます。参加者の皆様とともに、“昭和”・“平成”の教育を振り返り、“未来”を思い描きながら次代の教育研究について語り合えれば幸いです。大会開催に向けて関係各位のご支援とご協力をお願いするとともに、旗の台の会場で皆様とお会いするのを楽しみにしています。

 

第3回日本薬学教育学会大会
大会長 中 村 明 弘(昭和大学薬学部長)